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健康情報

ミルモくんの健康情報~脂肪肝について~

肝臓の働き

肝臓は右上腹部にある人体で最も大きい臓器で、主な働きは3 つあります。
1 つ目は体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵、2 つ目は有害物質の解毒・分解、そして3 つ目が食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌です。
私たちが食べたものは、胃や腸で吸収されやすい形に加工・分解された後、肝臓へ送られます。肝臓でいろいろな成分に加工され、動脈を通って必要な場所に配られていきます。利用されて不要になった老廃物は、今度は静脈を通って肝臓へ戻され胆汁の中に排泄され、その老廃物の一部は再び吸収されて肝臓で再利用されます。このように、肝臓は栄養素の生産、リサイクルの中心となっています。

肝臓の病気

肝臓の病気は急性と慢性のものがあり、注意が必要なのが、慢性の肝疾患です。
肝臓での軽い炎症が半年以上続いている状態を慢性肝炎といいますが、炎症で傷ついた肝細胞の修復が追いつかなくなると、肝硬変や肝がんに病態が進行するケースもあります。

肝臓の病気予防

お酒の飲みすぎや食べ過ぎは、肝臓内に中性脂肪がたまる脂肪肝の原因になります。
一部の脂肪肝では慢性的な炎症が起こり、肝硬変に進むものがありますが、肝臓は自覚症状が現れにくく、自覚できたときはかなり病状が進行していることも少なくありません。
予防として、節酒・禁煙をし、肥満の解消に努め、栄養のバランスがとれた食事と十分な休息と睡眠の習慣をつけることが大切です。
肝臓病を始め、様々な生活習慣病を早期発見するためにも、定期的な健康診断や人間ドックを受診し、体調管理に気を付けましょう。

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※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

健康情報

ミルモくんの健康情報~肝炎ウイルス検査について~

肝炎ウイルスの種類

肝炎を引き起こすウイルスは、A型からE型がありますが、日本人に多く見られるのがB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスへの感染です。
ウイルスが原因で肝炎を発症し、慢性肝炎へ進行すると、やがて肝硬変や肝臓がんに進行することがあり、肝炎ウイルスは肝臓がんの最大の原因とも言われています。

肝炎ウイルス検査が勧められる人

B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染し、C型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染しますが、次のようなリスクに当てはまる方は、一度は肝炎ウイルス検査を受けられることをお勧めします。
【B型肝炎のリスク】
□ 過去の集団予防接種の際に、注射器の連続使用が行われた
□ パートナーがB型肝炎のキャリアである
□ B型肝炎ウイルスに感染している母親からの感染(母子感染)に対して、適切な予防措置を講じなかった
【C型肝炎リスク】
□ 1992年(平成4年)以前に輸血を受けた、または大きな手術を受けた
□ 不衛生な状態で、入れ墨(タトゥー)を入れた、ピアスの穴をあけた
□ C型肝炎感染者とカミソリや歯ブラシ等を共有した

どこで検査が受けられる?

肝炎ウイルスの感染経路は様々で、本人の自覚症状なしに感染している可能性があるため、肝炎ウイルスに感染しているのかを知っておくことも大切です。
感染対策がされている現在では、肝炎ウイルスへの感染は、常識的な日常生活をこころがけていれば、ほとんど無いと考えられていますので、肝炎ウイルス検査を受けたことがない場合は、一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けることをお勧めします。
肝炎ウイルス検査は、地域の保健所や指定の医療機関で受けることができますが、お住まいの市町村での住民健診でも受けることができる場合もありますので、それぞれの窓口にお問い合わせください。

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※PDFファイルです。

(資料提供:JA熊本厚生連)

健康情報

ミルモくんの健康情報~熱中症について~

熱中症とは?

熱中症とは、高温多湿な環境の中で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなったりする状態のことをいいます。
症状は、めまいや気分不良などから始まり、重症化すると死に至る可能性もあり、2020年には全国で1,528名の方が亡くなっています。

熱中症が起こりやすい時期

5月下旬頃には梅雨に入り、7月に入ると急に温度も上昇するため、蒸し暑さが引き金となることで、7~8月頃に熱中症のピークを迎えます。
通常、人体は体内に溜まった熱を皮膚表面からの自然放熱や、汗をかいて蒸発することによる気化熱で体を冷やす効果などにより、体温が高くなり過ぎないように調整する機能を備えています。
しかし、梅雨の時期は湿度が高いため、汗が皮膚から蒸発されず、体内の熱を放出しにくくなり、熱中症の発症につながる危険性が高くなります。

熱中症の予防

熱中症は命にかかわることもありますが、予防法を知っていれば防ぐことができます。
新型コロナウイルスの感染拡大により、1年中マスクの装着が必要となっている生活様式の中で、熱中症を予防するためのポイントは3つあります。
①屋外で人と十分な距離(2m以上)が確保できる場合は、マスクを外すことも可能です。
②マスクを着用しているときは、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分にとったうえで、適宜マスクをはずして休憩をとる。
③のどが渇く前にこまめに水分を補給し、汗を多量にかいたときは、スポーツドリンクや塩あめ等で塩分を補給する。

最後に

熱中症は、軽度の体調不良が発生したら、すぐに風通しのいい日陰やクーラーなどが効いている室内など涼しい場所へ移し、衣服をゆるめたり、体に水をかけたりするなどして、体から熱を放散させ冷やすことで、応急処置を行うことが出来ます。
日頃から、新型コロナウイルスの感染防止を徹底するとともに、体温測定や健康チェックを行い、熊本の暑い夏を乗り切っていきましょう。

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※PDFファイルです。

(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~甲状腺疾患~

甲状腺とは

「甲状腺」は喉仏のすぐ下にあり、蝶々が羽を広げたような形をしている臓器で、女性の方が男性より大きく、高い位置にあります。
外からは殆ど分かりませんが、甲状腺の病気になると腫れてくることがあり、首の下が太くなったように見えてきます。
また、甲状腺からは、体の代謝や成長などを調節する作用の「甲状腺ホルモン」が分泌されます。

甲状腺疾患の種類

➀甲状腺機能の異常

甲状腺機能が高まり、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になるのが「甲状腺機能亢進症」で、代表的なものはバセドウ病ですが、バセドウ病は動悸、甲状腺の腫れ、眼球が飛び出て見えることが、主な症状です。
一方、甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなるのが「甲状腺機能低下症」で、代表的なものが橋本病(慢性甲状腺炎)ですが、橋本病はむくみやだるさ、無気力などが典型的な自覚症状になります。

➁甲状腺の炎症

細菌感染による「急性化膿性甲状腺炎」、ウイルスによる感染が有力な「亜急性甲状腺炎」、免疫の異常により甲状腺に炎症が起こる「慢性甲状腺炎」(橋本病)があり、症状としては甲状腺に腫れや痛みが出現します。

➂甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍の8~9割は良性のもので、直径2cm以下の甲状腺腫瘍では、自覚症状はほとんどありません。
腫瘍が大きくなると、首の腫れやしこり、ものを飲み込むときの違和感などの症状が現れることがあります。

最後に

甲状腺疾患は、男性よりも女性に多く発症する傾向にあり、甲状腺機能は妊娠や出産にも影響を与えるため、特に女性は注意が必要です。
少しでも気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診することをお勧めいたします。

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※PDFファイルです。

(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~頭痛について~

頭痛は一般的によく見られる症状の一つで、その程度は様々ですが、多くは他に原因となる病気がない「一次性頭痛」といわれる頭痛で、生命を脅かすものではありません。
また、頭痛の中には、くも膜下出血を始めとする「二次性頭痛」、つまり何らかの病気が原因で起こる危険な頭痛もあるため、早期の診断が重要となります。

一次性頭痛について

一次性頭痛とは、原因となる疾患がなく、頭痛そのものが問題となるものをいい、主に3つの種類があります。
【 片頭痛 】   片頭痛季節の変わり目やストレスなどが原因となり、脳内の血管が拡張することで炎症を引き起こす頭痛です。
【 緊張性頭痛 】 身体や心の緊張が続くことで、血行が悪くなって起こる頭痛です。
【 群発性頭痛 】 決まった時間や決まった時期になると、集中的に起こる頭痛です。

二次性頭痛について

二次性頭痛とは、頭の中に限らず、何らかの疾患があって起こる頭痛のことをいい、原因は多種多様で、生命にかかわる場合もあるため、慎重かつ速やかに診察と検査を行うことが重要です。
また、単に一次性頭痛か二次性頭痛かの区別だけでなく、その両方がある場合もあるため、二次性頭痛の診断には頭部CTや頭部MRIなどによる画像診断が必要となります。

最後に

頭痛には様々な種類がありますが、長引く頭痛や突然の頭痛がある場合は、医療機関を受診することで、原因となる疾患を発見できる可能性があります。
また、健康診断や人間ドック受診の際に、頭部の検査が必要と言われた場合は、適切な医療機関を紹介致します。

 

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(資料提供:JA熊本厚生連)