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ミルモくんの健康情報~CKD(慢性腎臓病)について~

皆さん、『CKD』という言葉をご存じですか?
CKDとは、慢性腎臓病のことで腎臓の働きが低下した状態を指し、何らかの原因で腎機能障害が3か月以上持続する場合に判断されます。
CKDは、ほとんど自覚症状がないため、放置してしまうと、徐々に腎臓の働きが悪くなりむくみや貧血が進み、さらに進行すると人口透析が必要となります。

腎臓の大切な働き

腎臓は腰の辺りに左右各1個あり、そらまめのような形をした、握りこぶしくらいの大きさです。
腎臓は小さな臓器ですが、心臓から送り出される血液の20%以上が流れており、血液をろ過し、老廃物、余分な水分を排泄することによって、体内の毒素を除去し、体液のバランスを調整します。また、血圧を調節する、赤血球を作る、ビタミンDを活性化するなどの重要な役割を担っています。

慢性腎臓病になりやすい人の特徴

・高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある方
・高齢者(年齢が上がると腎臓の働きが低下します)
・肥満や運動不足、喫煙者など

CKDの重要性

CKDは心筋梗塞や脳卒中などの脳・心血管疾患の重大な危険因子であることが明らかとなっています。また、CKDを治療せず放置したままにしておくと、腎不全になり命にかかわる危険性があります。その場合治療は困難となり、最終的には人口透析療法もしくは腎移植が必要になります。

健診で腎機能チェック

皆様が定期的に受診している健康診断の尿検査や血液検査で腎機能を知ることができます。自覚症状がないCKDの予防・早期発見のために、定期的に健康診断を受けましょう。
CKDは成人の8人に1人が発症する国民病とも言われています。もし、CKDと判断された場合は早めに専門医を受診することが大切です。

 

おすすめ健康レシピ
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~脂肪肝について~

私たちは食事から脂質や糖質を摂取します。吸収された脂質や糖質は、肝臓へと送られ、脂肪酸とグリセロールに分解されます。この脂肪酸とグリセロールが消費されず、肝臓に蓄積される状態が続くと「脂肪肝」となります。
日本人の食生活が変わったことにより脂肪肝になる患者が増えています。
それこそ現代は日本人の4人に1人が脂肪肝であると指摘されています。脂肪肝には明確な症状が少なく、いずれも血流の状態が悪くなっていることに起因する症状が多いです。痛みなどは無いですが、疲れやすい・肩や首がこる・頭がぼーっとするなどの症状が表れる場合があります。
脂肪肝の原因は、以下に示します生活習慣に関するものが考えられます。

糖質と脂質の多い食事

日本人の脂肪肝の多くは飲みすぎよりも食べすぎによるものが多いです。米のみならず、酒、果物、揚げ物にも糖質が多く含まれています。こうしたものを減らし、緑黄色野菜、海藻類、豆類を中心とした食事が、脂肪肝や血液状態の改善につながります。

運動不足

運動習慣を持たないと一日の消費エネルギーが低くなり、それにより無駄な脂肪が蓄積されていきます。

ダイエット

過剰に食事を減らすダイエットは、体が飢餓状態となることで逆に脂肪肝を進行させる場合があります。

脂肪肝が気になる方は、定期的な健康診断(血液検査)や超音波検査を受診する事で、血液や脂肪肝の状態を確認できます。正確な情報に基づいて、糖質や脂質の少ないバランスの良い食事を心掛け、適度な運動を行うことで脂肪肝を改善していきましょう。

 

おすすめ健康レシピ
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~甲状腺疾患について~

甲状腺疾患とは

甲状腺は首の前面に位置する器官であり、主な疾患はバセドウ病や橋本病、亜急性甲状腺炎、甲状腺がんなどがあります。
甲状腺の機能が亢進する(必要以上に活発になる)か、低下するかによって現れる症状は異なり、治療方法も病気や症状により異なるため、気になる症状がある場合には早期に医療機関を受診することが大切です。
今回は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と低下症(橋本病)を中心に話をしていきます。

原因

甲状腺機能亢進症と低下症は、免疫の異常が発症に関与することが推定されており、喫煙やストレスなどをきっかけに症状の悪化がみられることもあります。

症状

甲状腺機能が亢進する場合は、
①動悸 ②多汗 ③体重減少 ④下痢 ⑤疲れやすさ ⑥眼球の突出 ⑦暑がり ⑧いらいら感 といった症状が主に出現します。
甲状腺機能が低下した場合は、
①元気のなさ ②抑うつ気分 ③便秘 ④皮膚のかさつき ⑤腫れぼったさ ⑥体重増加 ⑦疲れやすさ といった症状が主に出現します。
また、甲状腺疾患では甲状腺が腫れて大きくなることがあり、他人から首が腫れぼったくみえるなどの症状が指摘されることもあります。

検査・診断

甲状腺疾患では甲状腺機能の異常を示すことがあるため、血液検査を通して甲状腺関連のホルモンを測定しますが、自己免疫疾患を原因として病気の発症が引き起こされていることもあるため、自己抗体の測定も同時に行います。また必要に応じて、超音波など画像検査も行います。

治療

甲状腺疾患の治療方針は、原因疾患によって大きく異なります。甲状腺機能亢進症の場合にはまず投薬によるコントロールを行い、場合によっては手術療法やアイソトープ療法が選択されます。低下症の場合には、甲状腺ホルモンの補充療法が選択されます。

気になる方は

甲状腺疾患について、機能亢進症及び低下症を中心にその概要や原因、治療などについてお伝えしてまいりました。少しでも気になることがあれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

最後に、厚生連診療所でも甲状腺関連の血液検査や超音波検査を行うことができますので、お気軽にご相談ください。

 

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※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~膵臓がんについて~

膵臓は、おなかのみぞおち辺りで胃の裏側に位置し、血糖を調整するホルモンであるインスリンや消化液の一種である膵液を分泌する臓器として働いています。膵臓がんの死亡数は、国立がん研究センター2021年の報告によると、がんの部位別死亡数で男性4位、女性3位と上位に占めており、近年増加傾向で死亡率が高いがんの代表であり、進行が速いため早期の発見と迅速な治療判断が重要といわれています。
しかし、膵臓がんは早期の状態では、自覚症状がほとんどないため、なかなか発見することが難しく、進行してから腹痛、体重減少、背部痛、黄疸等で気づく場合が多く、また、糖尿病の血糖コントロールが急に悪くなった時など膵臓がんを発症している場合もありますので、糖尿病を治療中の方は特に要注意です。

膵臓がんの危険因子

危険因子が多いほど膵臓がんのリスクが高くなります。
・血縁者にすい臓がんを発症した人がいる。
・喫煙者、大量飲酒をされる方、肥満者。
・慢性膵炎や糖尿病の既往がある方。

早期発見に向けて

膵臓がんは早期発見が難しく、見つかったときにはがんが進行し、他の臓器に転移している場合が多いため、人間ドックや健康診断を毎年受け早期発見に努めることが重要です。
また、数ある検査のなかでも腹部超音波検査は、膵臓がんの間接所見(膵管の拡張や膵のう胞)の発見に有効であり、年に1回は健康診断等で受診することをお勧めします。
さらに人間ドックでは、腫瘍マーカー検査などオプションで受けられる場合もありますので40歳を過ぎたら人間ドックの受診もお勧めします。
JA熊本厚生連では、施設内の人間ドックに腹部超音波検査が含まれており、また、腫瘍マーカー検査をオプションで受けることができますので、ご利用をご検討下さい。

 

 

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※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~深部静脈血栓症について~

深部静脈血栓症について

深部静脈血栓症とは、脚や腕などにある筋膜の内側で、筋肉の中にある深い部分を走行する静脈の中に血の塊(血栓)が発生し、静脈閉塞を起こす症状のことを言います。
血栓は下肢に発生することが多く、血流にのって肺動脈に詰まると肺血栓梗塞症を合併し、突然の呼吸困難をきたす場合があります。
皆さんが聞いたことのあるフレーズとして、エコノミークラス症候群という言葉があると思いますが、これは飛行機の搭乗に伴って起こる深部静脈血栓症や肺血栓梗塞症の事を指します。

原因

血栓ができる原因は様々ですが、血流停滞や、静脈壁障害、血液凝固能亢進を起こす様々な要因(入院中や飛行機の搭乗などで長時間動かないこと、妊娠や肥満、骨折、外傷、手術後、脱水症、喫煙、ピルの内服、癌など)が挙げられます。

症状・治療

症状としては血栓ができた部位の痛みや重だるさ、片側の下肢の腫脹、表在静脈の怒張、うっ血による色調の変化などが代表的です。
なお、膝より下にできた深部静脈血栓症では無症状のこともよくあります。
問診や診察、採血検査で深部静脈血栓症を疑い、超音波(エコー)検査や造影CT 検査などで診断が確定します。
治療としては、なぜ血栓が出来たかの原因や、血栓の分布や大きさに応じて異なりますが、血液がサラサラになる注射や飲み薬を使うのが中心となります。

予防

深部静脈血栓症の予防として術後の早期離床、弾性ストッキング(弾性包帯)、間欠的空気圧迫法などが有用です。
深部静脈血栓症が心配な人や治療が必要な人は、循環器内科の受診をお勧めしますが、まずはかかりつけの医療機関にご相談ください。

 

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(資料提供:JA熊本厚生連)