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ミルモくんの健康情報~骨粗鬆症について~

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨がスカスカでもろくなり、骨折し易くなる病気です。
日本では一般的に40歳以上で骨粗鬆症を発症し、1000万人以上の患者の方がいると言われ、その中でも女性は閉経による女性ホルモン分泌の低下に伴い、骨密度が急激に減ることから、男性より2〜3倍多く骨粗鬆症になっております。

高齢化との関係

骨粗鬆症は加齢に伴い増えるため、高齢化が進む日本では、骨折での要介護者の増加が社会的な問題となっております。
骨折・転倒は、脳卒中や認知症と同じく要介護の大きな原因のひとつで、特に太もものつけ根を骨折すると歩けなくなるため、他の病気を悪化させ、その結果、寝たきりになることもありますので注意が必要です。

治療法

骨粗鬆症の治療の目的は、骨密度の低下を抑え骨折を防ぐことで、治療の中心は薬剤服用になりますが、骨粗鬆症の発病には、食事や運動などの長年の生活習慣も深く関わっています。
そのため、薬物治療とともに食事療法や運動療法も並行して行い、骨の強度を高めていくことが重要であるため、以下のことを心がけてください。

  • ・転ばないように注意する。
  • ・カルシウムを十分にとる(小魚、乳製品など)。
  • ・ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムをとる(肉類、海藻類、魚類など)。
  • ・適量のタンパク質をとる(豚肉、鶏卵など)。
  • ・禁煙し、アルコールは控えめにする。
  • ・適度な運動、日光浴をする。

骨粗鬆症検診を受けましょう

骨は、私たちの体や日常の活動を支える大切な器官で、骨を健康に保つことは、健康寿命を延ばすことにもつながります。骨粗鬆症検診を受け、自分の骨の状態を確認しながら健やかなライフスタイルをおくりましょう。
厚生連でも、人間ドックのオプション検査として調べることが出来ますので、人間ドックを受けられる方は、ぜひ検査されて下さい。

 

おすすめ健康レシピ
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~運動を行って健康になりましょう~

運動による主な効果

『~の秋』という言葉をよく耳にしますが、秋は『スポーツの秋』とも言われるように、運動を行うには適した季節です。
適度な運動を行うことによって、心身ともに健康で豊かな生活を送ることができ、生活の質の向上にもつながることから、バランスの良い食事と同じくらい重要です。
『運動』を日常的に習慣化すれば、以下のような効果が期待できます。
① 免疫力の向上・・・感染に対する抵抗力
② 脳の活性化・・・集中力の向上・認知症予防
③ ストレス解消・・・メンタルヘルスの改善
④ 体重コントロール・・・生活習慣の予防改善
⑤ 体力の維持・・・筋力の維持向上
⑥ 血流の促進・・・腰痛や肩こりの改善・冷え性や便秘の解消・良好な睡眠

無酸素運動と有酸素運動

『運動』には大きく分けて、【無酸素運動】と【有酸素運動】の二つがあります。
【無酸素運動】は、呼吸を止めて瞬間的に全力を出す運動で、代表的なものとして短距離走やウェイトトレーニングなどがあり、筋力の維持強化に効果があります。
これに対して【有酸素運動】は、身体に酸素を取り込みながら行う運動であり、ジョギング、ウォーキング、水泳、エアロビクスなどがあります。
また、【有酸素運動】は長時間続けることができ、全身に酸素を送りながら行うことで心肺機能の向上、脂肪燃焼、骨の代謝促進などの効果を生むと同時に、細胞を活性化することにより老化防止に大きな効果をもたらします。
以上のことから、筋力強化のための【無酸素運動】と、健康増進や老化防止のための【有酸素運動】を組み合わせることで、より一層の運動効果が得られます。

運動不足と感じる方へ

『運動』を始めるのに重要なことは、長く続けていくことであり、自分にあった運動種目を気の合う仲間や家族と一緒に行い、楽しみながら続ける工夫が必要です。
運動不足と感じる方は、自身のライフスタイルを見直しながら、体を動かしてみてはいかがでしょうか?

 

 

おすすめ健康レシピ
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~CKD(慢性腎臓病)について~

皆さん、『CKD』という言葉をご存じですか?
CKDとは、慢性腎臓病のことで腎臓の働きが低下した状態を指し、何らかの原因で腎機能障害が3か月以上持続する場合に判断されます。
CKDは、ほとんど自覚症状がないため、放置してしまうと、徐々に腎臓の働きが悪くなりむくみや貧血が進み、さらに進行すると人口透析が必要となります。

腎臓の大切な働き

腎臓は腰の辺りに左右各1個あり、そらまめのような形をした、握りこぶしくらいの大きさです。
腎臓は小さな臓器ですが、心臓から送り出される血液の20%以上が流れており、血液をろ過し、老廃物、余分な水分を排泄することによって、体内の毒素を除去し、体液のバランスを調整します。また、血圧を調節する、赤血球を作る、ビタミンDを活性化するなどの重要な役割を担っています。

慢性腎臓病になりやすい人の特徴

・高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある方
・高齢者(年齢が上がると腎臓の働きが低下します)
・肥満や運動不足、喫煙者など

CKDの重要性

CKDは心筋梗塞や脳卒中などの脳・心血管疾患の重大な危険因子であることが明らかとなっています。また、CKDを治療せず放置したままにしておくと、腎不全になり命にかかわる危険性があります。その場合治療は困難となり、最終的には人口透析療法もしくは腎移植が必要になります。

健診で腎機能チェック

皆様が定期的に受診している健康診断の尿検査や血液検査で腎機能を知ることができます。自覚症状がないCKDの予防・早期発見のために、定期的に健康診断を受けましょう。
CKDは成人の8人に1人が発症する国民病とも言われています。もし、CKDと判断された場合は早めに専門医を受診することが大切です。

 

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※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~脂肪肝について~

私たちは食事から脂質や糖質を摂取します。吸収された脂質や糖質は、肝臓へと送られ、脂肪酸とグリセロールに分解されます。この脂肪酸とグリセロールが消費されず、肝臓に蓄積される状態が続くと「脂肪肝」となります。
日本人の食生活が変わったことにより脂肪肝になる患者が増えています。
それこそ現代は日本人の4人に1人が脂肪肝であると指摘されています。脂肪肝には明確な症状が少なく、いずれも血流の状態が悪くなっていることに起因する症状が多いです。痛みなどは無いですが、疲れやすい・肩や首がこる・頭がぼーっとするなどの症状が表れる場合があります。
脂肪肝の原因は、以下に示します生活習慣に関するものが考えられます。

糖質と脂質の多い食事

日本人の脂肪肝の多くは飲みすぎよりも食べすぎによるものが多いです。米のみならず、酒、果物、揚げ物にも糖質が多く含まれています。こうしたものを減らし、緑黄色野菜、海藻類、豆類を中心とした食事が、脂肪肝や血液状態の改善につながります。

運動不足

運動習慣を持たないと一日の消費エネルギーが低くなり、それにより無駄な脂肪が蓄積されていきます。

ダイエット

過剰に食事を減らすダイエットは、体が飢餓状態となることで逆に脂肪肝を進行させる場合があります。

脂肪肝が気になる方は、定期的な健康診断(血液検査)や超音波検査を受診する事で、血液や脂肪肝の状態を確認できます。正確な情報に基づいて、糖質や脂質の少ないバランスの良い食事を心掛け、適度な運動を行うことで脂肪肝を改善していきましょう。

 

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※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)

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ミルモくんの健康情報~甲状腺疾患について~

甲状腺疾患とは

甲状腺は首の前面に位置する器官であり、主な疾患はバセドウ病や橋本病、亜急性甲状腺炎、甲状腺がんなどがあります。
甲状腺の機能が亢進する(必要以上に活発になる)か、低下するかによって現れる症状は異なり、治療方法も病気や症状により異なるため、気になる症状がある場合には早期に医療機関を受診することが大切です。
今回は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と低下症(橋本病)を中心に話をしていきます。

原因

甲状腺機能亢進症と低下症は、免疫の異常が発症に関与することが推定されており、喫煙やストレスなどをきっかけに症状の悪化がみられることもあります。

症状

甲状腺機能が亢進する場合は、
①動悸 ②多汗 ③体重減少 ④下痢 ⑤疲れやすさ ⑥眼球の突出 ⑦暑がり ⑧いらいら感 といった症状が主に出現します。
甲状腺機能が低下した場合は、
①元気のなさ ②抑うつ気分 ③便秘 ④皮膚のかさつき ⑤腫れぼったさ ⑥体重増加 ⑦疲れやすさ といった症状が主に出現します。
また、甲状腺疾患では甲状腺が腫れて大きくなることがあり、他人から首が腫れぼったくみえるなどの症状が指摘されることもあります。

検査・診断

甲状腺疾患では甲状腺機能の異常を示すことがあるため、血液検査を通して甲状腺関連のホルモンを測定しますが、自己免疫疾患を原因として病気の発症が引き起こされていることもあるため、自己抗体の測定も同時に行います。また必要に応じて、超音波など画像検査も行います。

治療

甲状腺疾患の治療方針は、原因疾患によって大きく異なります。甲状腺機能亢進症の場合にはまず投薬によるコントロールを行い、場合によっては手術療法やアイソトープ療法が選択されます。低下症の場合には、甲状腺ホルモンの補充療法が選択されます。

気になる方は

甲状腺疾患について、機能亢進症及び低下症を中心にその概要や原因、治療などについてお伝えしてまいりました。少しでも気になることがあれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

最後に、厚生連診療所でも甲状腺関連の血液検査や超音波検査を行うことができますので、お気軽にご相談ください。

 

おすすめ健康レシピ
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)