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ミルモくんの健康情報~密かに進行するCKD(慢性腎臓病)に注意~
どのような病気?
腎臓には血液をろ過して体の中に溜まった老廃物や水分、塩分などを尿と一緒に体の外に排出する働きがあります。
しかし、腎臓の働きが低下してくるとタンパク尿が出始め、腎臓の働きが健康な人の6割以下まで低下するとCKD(慢性腎臓病)となり、末期腎不全など命に関わる危険な病気を引き起こすリスクが高まります。
どのような症状か?
軽症の場合には自覚症状はほとんどありませんが、腎臓の働きが低下してくると、むくみや倦怠感などの症状が現れ始めます。
主な危険因子
① 肥満(BMI25以上)
② 運動不足
③ 飲酒(1合以下に抑えましょう)
④ 喫煙(禁煙に努めましょう)
⑤ 過度なストレス
⑥ 過去に心臓病や腎臓病になったことがある
⑦ 家族に腎臓病の人がいる
⑧ 健康診断や人間ドックでタンパク尿と指摘されたことがある
CKDを予防するには
予防のためには日頃の生活習慣の改善が重要です。
肥満に注意し、ソースやドレッシングは小皿に分けて直接つけるなどして減塩を心がけ、規則正しい食事をするようにしましょう。
また、腎臓の働きが低下してきた場合にはタンパク質を制限(小麦製品、肉、魚、卵や豆腐などは控える)するよう心がけ、たばこを吸っている人は禁煙に努め、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある人は、医療機関を受診してきちんと治療を行ってください。
健診を受けてチェック
健康診断では、血液検査による腎機能の状態、尿検査によるタンパク尿の有無、血圧の状態などを確認することができます。
皆様も年に一度は健康診断で腎機能をチェックしましょう。
なお、健康診断で腎臓の働きに異常が見られた場合は、厚生連診療所までご相談ください。
【おすすめ健康レシピ】
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)
健康情報
ミルモくんの健康情報~肝炎とは~
肝炎とは
肝炎は肝臓に炎症が生じて、肝臓の細胞が破壊され肝機能を低下させる病気です。
肝炎を起こす原因にはウイルス性や薬物性、アルコール性や脂肪肝からなるもの、自己免疫性などさまざまな種類がありますが、日本では肝炎ウイルスの感染による肝炎が最も多く、肝臓がんの原因の約60%を占めています(第23回全国原発性肝癌追跡調査より参照)。
ウイルス性の肝炎にはA・B・C・D・E型などがあり、その中でもB型・C型肝炎ウイルスは感染すると慢性化しやすく、慢性肝炎から肝硬変や肝臓がんに移行することもあります。
B型・C型肝炎ウイルスは主に感染している人の血液が身体の中に入ることで感染するため、知らず知らずのうちに感染が広がり、ウイルス保持者(キャリア)になっている人が多いと推定され問題視されています。
B型・C型肝炎ウイルスのキャリアが多いと何が問題となるのか?
肝炎に限らず肝臓の病気は、一部の方は倦怠感や吐き気、黄疸などの症状が現れることもありますが、全く症状が現れない状態で病状が進行してしまうことも少なくありません。
そのため、B型・C型肝炎も自覚症状がないまま放置してしまうと治療の開始が遅くなってしまい、知らないうちに感染を広げてしまうため、キャリアを早期に発見し、治療することが大切です。
感染しないためには
日常生活において、感染を防ぐために以下の点に注意しましょう。
・血液が付着するような歯ブラシやカミソリなどの共用は避ける。
・傷の手当や鼻血などの手当の際は直接、血液に触れないようにする(手袋をつけるなど)。
・血液や分泌物のついたものは、しっかり袋などで封をして捨てるか、流水で良く洗い流す。
・肝炎ウイルス検査を受け、ご自身の感染状態を知ることも重要です。

【おすすめ健康レシピ】
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)
健康情報
ミルモくんの健康情報~痛風~
痛風とは
ある日突然、足の親指などの関節が腫れて激痛におそわれます。
この症状は発作的に起こることから痛風発作とよばれ、2~3日は歩けないほどの痛みが続きます。
痛みは徐々にやわらいでいきますが、正しい診断や治療を受けずに放置していると、同じような発作が繰り返し起こり悪化していきます。
また、痛風の放置は、痛風腎といって慢性腎不全の原因となり、最悪の場合、人工透析となります。
原因
痛風の背後には高尿酸血症という病気が潜んでいます。
これは体内でつくられる尿酸が増え過ぎている状態で、尿酸はプリン体が分解されて作られます。
プリン体は高カロリー食、レバーやエビなどの動物性食品、アルコール飲料などに多く含まれているので、これらの食品の摂り過ぎは痛風の原因となります。
症状
前兆として患部に違和感やむずむずした感じがあります。
これを放置するとだんだんと痛みが生じ、24時間以内に痛みが最高潮に達します。
この痛みは耐え難いほどの激痛で日常生活が困難になるほどです。
検査・診断
まず診察にて関節炎や痛風結節(皮膚の下や腱などにできる尿酸塩結晶が固まって大きくなった塊)の有無を確認します。
また、血液検査や尿検査を行い、尿酸値や尿中尿酸量などを調べます。
骨の状態を確認するためにX線検査を行ったりもします。
治療
痛みがないときでも原因である高尿酸血症を治療しないと痛風が再発しますので、痛風発作が治まったら尿酸値を下げる薬の服用を開始します。
高尿酸血症の治療によって、腎障害の進行も予防できます。
薬物療法のほかに大切なのが生活習慣の改善です。激しい運動や過食、多量の飲酒を避けます。
気になる方は
痛風について、その概要や原因、治療などについてお伝えしてまいりました。
皆様が日頃受けている健康診断では尿酸の検査が一緒にできることも多いため必ず健診結果を確認してください。
少しでも気になることがあれば早めに医療機関を受診することをお勧めします。
最後に、厚生連診療所でも血液検査や薬の処方を行うことができますので、お気軽にご相談ください。

【おすすめ健康レシピ】
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)
健康情報
ミルモくんの健康情報~心筋梗塞について~
どのような病気?
心筋梗塞は、心臓を動かす心筋の血管(動脈)が詰まる病気です。
心臓の病気は日本人の死亡原因の第2位であり、その多くが心筋梗塞です。
どのような症状でどんな時に起こりやすいか、主な危険因子について説明します。
どのような症状か?
最も特徴的な症状は、脂汗が出るほどの激しい胸の痛みです。
また、肩や背中、首に広がる痛みが30分以上続きます。
その他、動悸、息切れ、呼吸困難、不整脈、吐き気、冷や汗、顔面蒼白、奥歯の痛みなどの症状がみられ、そのまま突然死することもあります。
どんな時に起こりやすい?
心筋梗塞はどんな状況でも起こる可能性がありますが、血液が固まりやすくなる朝や、1日の疲れがたまる夜に多く起こります。
また寒い季節に起こりやすく、急激な温度の変化も危険です。
その他、体内の水分が減ると血液が固まりやすく、血栓もできやすくなりますので、暑い季節や入浴後は十分に水分補給をすることが大切です。
心筋梗塞が起こる仕組み
心筋梗塞の原因の大部分は、動脈硬化です。
動脈は年齢を重ねると、弾力性がなくなり硬く傷つきやすくなっていきます。
動脈硬化が起こってくると血管内に血栓ができやすくなり、その血栓が心臓の血管に詰まってしまうと、心臓の筋肉に栄養や酸素が運ばれないため、筋肉が死んでしまい心筋梗塞となります。
主な危険因子
① 高血圧
② 肥満
③ 高脂血症
④ 糖尿病
⑤ 喫煙(リスクが吸わない人の3倍以上)
⑥ 運動不足
⑦ 精神的、肉体的な強いストレス
⑧ 暴飲暴食
まとめ
心筋梗塞は直接命に関わる恐ろしい病気です。
予防は、常日頃の生活習慣の改善です。危険因子を避け、バランスの良い食事や適度な運動、ストレスフリーの生活を心掛けましょう。
また、早めに検査、治療を開始することで最悪な状況を防ぐことが出来ます。
もし胸に違和感があれば厚生連診療所にご相談されるか、循環器内科や心臓血管外科などを早めに受診しましょう。

【おすすめ健康レシピ】
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)
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ミルモくんの健康情報~ロコモティブシンドローム~
ロコモティブシンドロームとは
加齢や病気、ケガなどが原因で足腰の弱りを感じたら、それはロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)かもしれません。
主な症状としてバランス能力や筋力の衰え、さらにはひざや腰の痛みが原因で、「よくつまずく」、「ゆっくりしか歩けなくなった」などがあり、進行すると将来的に要介護や寝たきりになってしまう可能性があるため、予防と改善に努めることが大切です。
7つのロコモチェックをやってみましょう
① 片足立ちで靴下が履けない。
② 家の中でつまずいたり滑ったりする。
③ 階段を上るのに手すりが必要である。
④ 横断歩道を青信号で渡りきれない。
⑤ 15分くらい続けて歩くことができない。
⑥ 2kg程度の買い物(1Lの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である。
⑦ 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。
一つでも当てはまった方は要注意です。
予防のためのロコモーショントレーニング
① スクワット〈目標回数〉5回で1セットを1日3セット
足幅を腰幅より広めにとり、お尻を後ろに引くように2~3秒かけて、ゆっくりと膝を曲げ、ゆっくりと戻ります。
② レッグランジ(踏み出し運動)〈目標回数〉左右5~10回で1セットを1日3セット
姿勢を真っすぐして手を腰に当て立ち、片方の足を大きく前に踏み出します。太ももが床と並行になるように深く下げて、ゆっくりと戻ります。
最後に
ロコモになる原因は加齢や運動不足以外にも骨粗鬆症が原因で重症化するケースもあります。厚生連の人間ドックではオプション検査として骨粗鬆症検査も行っておりますので、年に1回は骨粗鬆症検査を受けてみてはいかがでしょうか。

【おすすめ健康レシピ】
※PDFファイルです。
(資料提供:JA熊本厚生連)