らくのうの色々etc

  • 【飼料畑雑草】③アオイ科、ナス科、キク科・・・

    イチビ
    アオイ科 一年草
    草丈50~200cm  生育期5~10月
    草全体は毛で覆われ、触ると気持ちがよい(英名でベルベットリーフと言う)。独特な臭いが有り、エサに混入すると牛が嫌う。茎は強固な繊維で形成されている。主に、トウモロコシ畑で見られるが、トウモロコシより遅く芽を出し、コーンの刈り取りよりも早く種子を落とすため、防除しにくい雑草の一っとなっている。
    ワルナスビ
    ナス科 多年草
    草丈25~70cm  生育期4~9月
    中央脈状にまばらに鋭い棘があり、放牧地では家畜が食べないため増加する。トウモロコシ畑に侵入することもあるが、畦から入って行く場合が多い。地下茎でも繁殖するため、ロータリー等で裁断されると増加する。
    イヌホオズキ
    ナス科 一年草
    草丈 30~90cm 生育期 4~11月
    有害なソラニンが含まれるが、発生量が少なければ乾草やサイレージに混入しても中毒は起こらない。だが、果実に水が多いため品質は低下する。花が紫色のアメリカイヌホオズキも有毒。
    センナリホオズキ
    ナス科 1年草
    草丈 30~50cm  生育期 4~10月
    トウモロコシ畑でよくみられ、粗植で日の当たる場所に生えてくる。害は少ない。
    オオオナモミ
    キク科 一年草

    草丈 80~200cm   生育期 5~10月
    丸い子実には、多くの棘がある。作物と生育の競合をする。体内細胞でエネルギー運搬を阻害する毒素を含む。
    オオブタクサ
    キク科 一年草
    草丈 100~300cm  生育期 4~10月
    畑に侵入するとトウモロコシを覆うほどの草丈になる。畦から入ることが多いため、畦草刈りにより対処する。
    オオアレチノギク
    キク科 越年草
    草丈 100~200cm   生育期11~10月
    荒廃地や古くなった永年草地で見られることがある。畑では畦から侵入することが多いので、畦草刈りで対処する。類似種には、ヒメムカシヨモギがある。オオアレチノギクは、ヒメムカシヨモギに比べ細かい毛を多く有する為、白く見える。
    ベニバナボロギク
    キク科 一年草
    草丈 30~80㎝  生育期 4~12月
    花は下向きにつき赤色を呈する。作物を粗植にしなければ、発生することは殆どない。害の程度は小さい。類似種にダンドボロギク(花は上向きにつき黄色)がある。
    出典: 熊本県飼料畑雑草ハンドブック